誰もが認める田舎に帰省して感じたこと

明けましておめでとうございます!今年1本目の記事をお届けします。

この年末年始、皆さまはどうお過ごしでしたでしょうか。

私は夫と息子と一緒に、1年数か月ぶりに帰省していました。年越しを実家で過ごしたのは、実に4年ぶりのことでした。

今回は、久しぶりに故郷に滞在して感じたことを書いてみようと思います。

「5%側」だったまち

私の実家があるのは、愛知県豊田市です。平成の大合併で豊田市となりましたが、もとは北設楽郡稲武町という、私が中学生だった約25年前で人口3,000人ほどという小さなまちでした。

隣の足助町(今はここも同じ豊田市ですが)には、紅葉で有名な観光地「香嵐渓」がありますが、稲武には本当に何もありませんでした。

特筆するような観光資源はなく、電車も通っておらず、バスは1日に数本。コンビニは私が家を出た後、高校生か大学生の頃に1軒だけできました(私の実家からは車で10分)。

広い町内に保育園、小中学校はそれぞれ1つだけで、家が遠かった私はバスで通っていました。

高校は分校が1つ。中学を卒業すると半数ほどが家を出て町外の高校に行き、下宿生活や寮生活を送ります(私も寮でした)。

私が大学生くらいの頃は携帯各社が急速に電波網を整備していた時期で、CMなんかで各社がよく「人口カバー率95%!」などと謳っていたものでした。

が、稲武はカバーされてない側の5%でした。

カバー率100%に近づいた頃でも、私の実家は電波が届きにくかったようで、実家に帰っている際に電話するときは自室の出窓によじ登り、窓に頬をくっつけるようにして話していたものです。

それでも、私はけっこう稲武が好きでした。美しいものがたくさんあったから。

家の近くの、丘のようになった畑の端に大きな柿の木が立っていて、夕暮れのオレンジの空にその木がシルエットになって浮かび上がる姿、とか。

「こんな美しい景色、どうしたら絵に描けるかな」なんて、10代前半の頃はよく思っていました。

気づけば、いくつもの「名所」ができていた

二度の大学生活が終わるまではちょこちょこと自分の車で実家に帰っていましたが、社会人になり上京してからはめっきり帰る頻度が減りました。

稲武町が合併により、豊田市となったのはその頃のことです。

そして、私があまり帰らなくなってから、稲武は変わってきたように思います。

変化の要因のひとつは、やはり財政力のある豊田市と合併したことでしょう。豊田市の一地域として、露出する機会は増えたのではないかと思います。

そして、稲武の持つ資源や可能性に気づき、それらを知ってもらおうとしたり、それらを活用して新しいことを始めたりする人たちが現れた、ということが大きいのではと感じています。

気づいたら、私が習っていたピアノの先生のお家でもあったお寺の枝垂れ桜が有名になっていたり、小中学生が写生に行くくらいだった場所が紅葉の名所として混み合うようになっていたりと、町内の人しか知らなかったような場所が広く知られるようになっていました。

きっと、ネットの力も大きいのでしょう。

誰も知らなかった場所が、今ではGoogleやトリップアドバイザーで数十件、数百件の口コミを集めています。

いつの間にか、ブルーベリーが名産になってるし。

商店街の中にひっそりあった和菓子屋さんは、はるばる名古屋からも買いに来る人がいるというわらび餅ですっかり有名になり、国道沿いに立派なお店を構えているし。

Iターン、Uターン組の活躍も耳にします。

私が20歳前後の頃から町内に「どんぐりの里いなぶ」という道の駅がありますが、米粉パンの焼き上がり時間には行列ができるなど、美味しいものがいろいろあると人気があるようです。

全然知らなかった(笑)

1月2日に行って、評判の炭焼きフランクと栗どらやきを食べてきました。うん、確かに美味しい。味噌にんにくフランクは夫がちょっと感動していました。

いつだって、エネルギーをもらえる場所

稲武の魅力を多くの人に知ってもらえることは嬉しいことですが、私にとっての稲武は昔と変わらず、ただただ空気がきれいで空がきれいで、何ともない山里の景色が広がる場所です。

こんな場所がふるさとだなんて、私は運がいいなあと思います。

今回の帰省は前から1年以上空いてしまいましたが、少なくとも1年に1回はあの空気が必要だと感じました。

自然の持つエネルギーは、確かにあると思うから。

実際、4年ぶりに実家でお正月を迎えた今年は、新年早々いいことがいっぱい起こっているのです(笑)

「帰る田舎」を持つススメ

しかし、帰る場所が田舎でない人はたくさんいるでしょう(田舎の基準も人それぞれと思いますが)。

そんな方には、ぜひ「田舎」を作ってほしいなと思います。

ときどきふらっと訪れられる、自然の多い場所。そんな場所の中で、自分が好きだな、居心地いいなと感じられる場所。

ひとつでも、複数でも。時につれてその場所が変わってもいいと思います。

海でも山でも、自然に触れられるお気に入りの「田舎」を見つけて、自然のエネルギーをいただく機会をぜひ定期的に作ってください。

そんな地で、その地を愛し、自分らしく働く人たちに会えるとしたらさらにいいですね!

私も次は、稲武を盛り立てている人たちにもお会いしてみたいです。

それでは、皆さまにとって素晴らしい1年になりますように!

 

 

 

 

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