『エキストラバージンの嘘と真実 スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界』トム・ミューラー

この本は、以前記事にした勝間和代『勝間式 超ロジカル家事』の中で紹介されていた本です。

若い頃、摂食障害の境界域をさまよった経験から、食の安全や栄養、食事法に関しての本はよく手に取っていました。

今回も、そうした興味の一環で読んでいます。

現状と正しいオイルの選び方が知りたいなら、読むのは一部でOK

綿密な取材に裏打ちされたルポルタージュなのですが、オリーブオイルの歴史、そしてオリーブオイルがいかに特別で素晴らしいものかについての記述にもかなりの分量が割かれています。

著者のオリーブオイル愛にちょっと胸焼けしそうなくらいに。

それはそれで興味深かったのですが、市場に出回るエキストラバージンオリーブオイルの裏事情、そしてそれならどのようにオイルを選べばいいのか、それだけ知りたいのなら、目次を見て必要な章だけ読めば十分という気がします。

多分、文字分量にして半分くらいになると思いますが、それだけでも十分価値はあると思います。

多分、私は本当のオリーブオイルの味を知らない

…読みながらそう思いました。

エキストラバージンオリーブオイルの香りや味を思い浮かべることはできますが、私の知っているそれは本物のそれではないのかも、という疑念が募ります。

なぜなら著者の取材によれば、「エキストラバージン」と称して市場に出回っているほとんどのオリーブオイルはニセモノ、ということだから。

IOC(国際オリーブ協会)基準(それも著者からすると「甘すぎ!」らしいですが)を満たすものはほとんどなく、いわゆる「ピュア」オイルレベルのものや、ピュアオイルにちょっとだけEXVを混ぜたもの、種実油にEXVを混ぜたものなどがすました顔をしてスーパーに並び、レストランで使われているのだそうです。

あとがきは日本オリーブオイルソムリエ協会の方が書かれていましたが、日本はさらに基準が緩いのだそう。

デパートや高級スーパー(普通のスーパーではなく!)で売られていた15本中11本はニセモノだったという調査結果もあるようです。

とりあえず、まずは「本当の」エキストラバージンオリーブオイルをどこかで味わってみたいなと思いました。

胡椒のようにぴりりとして、むせ返るような刺激が喉に来るんだそうですよ。

きっとこれは、オリーブオイルだけじゃない

こうした食品偽装、そこまでいかなくても「基準さえクリアしてれば何したって何入れたっていいでしょ」的な風潮は、おそらくオリーブオイルだけではないと思われます。

市販のパンや加工食品、農畜産物、飲料なども、どれも何というかダークサイドに堕ちるぎりぎりで作られているような。

何を自分や家族の体に入れるか。

よく考えなければいけません。

真摯に、誠実に食を生み出している人を支えるためにも。

 

 

 

 

 

 

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